やりたいことがない人は総合型選抜を受験できない?

総合型選抜入試(旧AO入試)は一般入試のようなペーパーテストではなく、受験生が大学に向けて自分が大学で学びたいことをアピールして合格を掴みとる入試です。

 

将来こんな社会課題を解決したい、こんな研究者になりたい、こんな勉強がしたい

と自分の目標と照らし合わせて、その大学に入る意義を説明できなければなりません。

 

では、いま現在やりたいことがない、将来の夢もないという人は総合型選抜入試を受験できないのでしょうか?

 

その状態で受験はできない。でも準備はできる。

 

結論を言えば「その状態で受験を迎えると合格は難しいが、総合型選抜入試を目指すことはできる」と言えるでしょう。

 

何もやりたいことがない人が、総合型選抜で例えば面接試験を迎えたとして、大学教授からの質問に答えられるかと言えば答えられません。ましてや熱意をもって伝えることもできません。

 

しかし、いまやりたいことがはっきりしていなくても、総合型選抜のために準備を開始することはできます。

総合型選抜の受験の検討をひとつのきっかけとして、自分自身がやりたいことは何なのか、どんな大学生、社会人になっていきたいのか真剣に考え始めることができるはずです。

 

実際、総合型選抜の対策を開始する段階で、明確に自分のテーマが決まっており、それに向けてバリバリ活動できている高校生はそれほど多くありません。

総合型選抜対策が、自分探しの入口になれば、その人にとっては総合型選抜入試が、人生において貴重なターニングポイントになるかもしれません。

 

やりたいことがない人に、足りないこと

 

そうは言っても、そんなに簡単に自分のやりたいことが決まることはありません。

しかし、行動しなければ、ずっとやりたいことは見えてこないままです。

 

やりたいことがない、将来の目標がないという人に多い傾向としては、そもそもインプットが足りないということが挙げられます。

 

例えばやりたいことが決まっている人に、それをやりたいと思ったきっかけを尋ねるとどのような答えが返ってくるでしょうか?

・以前に〇〇な体験をしたから

・〇〇という人物に憧れているから

・〇〇な世の中を正したいと感じるから

ほんの一例ですが、こんな答えが返ってくることが多いです。

 

これはそもそも「色々な体験をした、色々な人を知った、色々な社会課題を認識した」という、その人なりのインプットがあったからこそ発生した動機だと思いませんか?

 

たまたま何か1つの体験学習をして、それがいきなり自分の人生の目標になる可能性は低そうですが、10個ぐらいの体験学習をする中で、何か大きく心を動かさられるものが1つ見つかる可能性は十分にありそうです。

 

例えば、多くの著名人のセミナーに参加した経験がある人と、そういった場に足を運んだことがない人が、ある人物に憧れる確率を比べても、当然前者のほうが憧れを抱く人物に出会える可能性が高いように思えます。

 

自分の目標を見出すためには、様々なコトを知る、様々なヒトを知る、様々なモノに触れる、というインプットが多ければ多いほうがいいのではないでしょうか。

 

もちろん、ある日ふと目にしたものに心を奪われることや、ある日たまたま話をした人に憧れることもあるでしょう。

しかし「待ち」の姿勢でいる限り、自分の心が動く確率は低いままです。

自分の何かを変えたければ、インプットのために、自分から積極的に情報をキャッチしに行く必要があります。

 

やりたいことがないなら、動こう

 

まとめると、結局総合型選抜の受験に向いている人は、ある程度「積極的」「活動的」な人であると言えます。

積極的だから自分の目標に近づけるのか、目標に近づくために積極的であるよう心がけているのか、これは人それぞれでしょう。

 

やりたいことがなくてモヤモヤしている人は、是非行動を開始しましょう。

少しでも気になったことがあれば、調べる、見に行く、聞きに行く。

そうやって自分の知見を広げながら、少しずつ自分が本当にやりたいことに近づいていく感覚です。

 

現代はSNSもあり、情報収集は非常に簡単になりました。そういったツールも活用しつつ行動してみましょう。

 

ここまでの記事を読んで「自分にはそんなことできない」と思った人の選択肢は、①総合型選抜を諦める ②総合型選抜対策の塾に入る のいずれかを選ぶ必要があるでしょう。

 

総合型選抜の塾は、そういった自分探しのサポートをしてくれます。仮に消極的な受験生だったとしても、その人の過去の経験や思考などを一緒に紐解き、その受験生の強みや好みなどを見つけてくれます。

 

さらに、それを活かせる研究テーマや、その具体的活動方法などを適宜アドバイスしてくれるはずです。

自己分析をなかなか自分一人でやるのは難しいものです。第三者の客観的な視点からコメントもらうことによって、意外な自分の一面に気づけることもあります。

 

総合型選抜は真剣に向き合えば、大学合格以外にも得られるものがたくさんあります。自分の人生や目標を突き詰めて考える行為自体、なかなか普通の高校生がおこなうことではありません。

 

いまやりたいことがないからと言って、それで総合型選抜が受験できないわけではありません。

総合型選抜の受験を利用して、自分の進路を見出していきましょう!

 

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