明治大学商学部の総合型選抜入試の試験内容や倍率を詳細解説!
2023.12.11
◆明治大学商学部とは
受験生に人気の難関私立大学の1つ、明治大学。
1年、2年生の時には和泉キャンパスで大学生らしいキャンパスライフを。3、4年生になると、駿河台キャンパスに通い、都会的な建物で学びの総仕上げをおこないます。
GMARCHの中でも特に人気が高く、一般入試の難易度も高い大学です。
中でも商学部は政治経済学部や法学部に並ぶ看板学部であり人気も高いです。
この記事では、そんな明治大学商学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!
◆総合型選抜入試の名称
明治大学商学部の総合型選抜入試は「公募推薦特別入試」という名称で募集がなされています。方式は大学入学共通テスト利用方式と、全国商業高等学校協会会員校対象方式の2つがあります。
※商学部は現役生しか出願できず、浪人生は対象外となります
◆明治大学商学部のアドミッションポリシー
各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。
明治大学商学部の入試要項にはこのように書いてあります。
(要項より抜粋)
「商学部では、1学科制の下で7つの専門コースに分かれるカリキュラムにより、市場とそれを取り巻く社会環境について広く学んだ上で、特定の専門分野でのスペシャリストとしての知識を養うことができます。また、ビジネスパーソンとして必要な広く深い教養も学べます。商学部は、専門性と教養教育の融合を可能にしているのです。商学の専門知識と深い人間理解力とを備えた人間の育成を目指し、演習形式で行われる少人数教育を充実させ、商学専門分野と総合学際分野という二系統のゼミナールを同時に履修できるようにしています。さらには,地域・産学連携による自主・自立型実践教育,海外協定校との国際交流,多言語4年間一貫教育など,特色ある教育を提供しています。」
こうした教育を十分に達成するため、商学部は、以下のような学生を求めています。
(1)商学部の特色ある教育に積極的に取り組みたいと思う者
(2)商学に関する専門知識と高度な教養を身につけたい者
(3)身につけた新しい価値観や世界観を通して,ビジネスの現実の様々な局面で,総合的な判断ができるようになりたい者
このアドミッションポリシーから読み取れることとしては、まず商学部という学部を選ぶからには商学に関する専門知識を身に着けたい意欲のある学生を求めていることがわかりますね!それだけではなく、商学部の特色ある教育=専門コースでの少人数の深い学びで、自分を高めていきたいと考えている学生を求めていることも読み取れます。
高校時代に少人数グループで探究や研究をしたり、そこで自身の知識や考えを深めた経験などがあれば、明治大学商学部の学び方につながる部分がありそうです。
◆出願条件・日程
明治大学商学部の総合型選抜入試には出願条件に制約があります。
①大学入学共通テスト方式
この中で、さらに方式が4つに分かれます。
【商業部門】【留学部門】【国際バカロレア認定部門】【TOEFL 利用部門】です。
詳細は要項をご覧ください。留学経験やIB修了、商学の単位などが必要となるため、一般的な高校生が誰でも出願できる方式ではありません。
ただし【TOEFL利用部門】だけはTOEFLのスコアがあれば大丈夫ですので、英語に自信のある人は留学経験などがなくても挑戦できます。
条件がやや厳しいですが、出願条件をクリアしたあとの選考方法としては共通テストの成績のみでシンプルです。
2023年の例でいくと
・出願期間 12月8日~12月14日
・試験日 1月13日、14日(大学入学共通テスト)
・合格発表日 2月13日
というスケジュールでした。
➁全国商業高等学校長協会 会員校対象方式
この方式では、様々な条件があり、
1、全国商業高等学校長協会会員の高等学校を卒業予定
2、全国商業高等学校協会主催の検定試験 1 級を 6 種目以上合格した者
3、日本英語検定協会主催の実用英語技能検定(CSE2.0)(従来型、CBT、S-CBT、S-Interview)準 2 級以上 に合格した者
4、日本商工会議所主催の簿記検定試験(統一試験方式、ネット試験方式、団体試験方式)2 級以上に合格 した者
5、高等学校第 3 学年 1 学期(または前期)までの全体の学習成績の状況が 4.2 以上の者
6、高等学校第 3 学年 1 学期(または前期)までの欠席日数が 10 日以内の者
これらすべてを満たすのが出願条件です。英検準二級をはじめとして、高校での成績や出席日数、商業関係の資格が必要とされていますね!
またホームページから印刷した「志望理由書」などの書類も作成して提出する必要があります。
2023年のスケジュール例は下記の通りでした。
・出願期間 10月16日~10月23日
・試験日 11月25日
・合格発表日 12月1日
◆試験内容
①大学入学共通テスト利用方式
大学入学共通テストの総合点で合否判定を行います。個別学力検査等は実施されません!
共通テストの配点は下記の通りです。
➁全国商業高等学校長協会 会員対象校方式
この方式では口頭試問によって合否が判定されます。口頭諮問の内容は商学部の専門教育に関する基礎学力や志望理由等を中心に聞かれ、その受け答えのわかりやすさ、入学意欲、提出書類に書いてある内容との齟齬がないかなどを確認し評価します。このあたりは必ず信頼できる教員や塾講師など、第三者と練習をし、一貫性があって魅力的なストーリーが表現できているかどうかを確認してください。
◆募集人員・倍率情報
大学入学共通テスト利用方式では【商業部門】15 名 【留学部門】8 名 【TOEFL 利用部門】12 名 【国際バカロレア認定部門】5 名の計40名
全国商業高等学校長協会会員校対象方式は 商学部 25名となっています。
倍率は
2023年度入試 | 2022年度入試 | 2021年度入試 | |
大学入学共通テスト | 2 | 1.8 | 2.2 |
全国商業高等学校長協会 | 1.2 | 1.1 | 1.1 |
以上、明治大学商学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。
共通テスト方式では共通テストでの得点勝負となりますが、商業高校方式では口頭諮問での受け答えで差がつく可能性があります。自分が今までとってきた資格や学校での活動、それらを結び付けた志望理由をどうアピールするかが重要になってきます。
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