最短で確実な古文勉強法!2か月で完成させる具体的スケジュールや参考書を公開!

古文勉強法 ~古文は受験直前の2か月でやるべき理由~

独学やオンラインでも大丈夫!勉強法と参考書と具体的なスケジュールを公開します!

 

多くの受験生が苦手とするのが古文です。

苦手意識から後回しにしてしまい、受験前ぎりぎりに焦って対策をしている人が多いように思います。

 

それでいいんです。

 

古文は後回しでOKです。

直前の2か月でやればOK。むしろ直前にやったほうがいい!

この記事では古文が苦手で後回しにしてきてしまった人に、最後にぎりぎり間に合わせる勉強法をお伝えします。

 

<目次>

受験における古文の立ち位置って

みんなが古文を苦手とする理由

短期間で直前にやるのが最もコスパがよい

使用すべき参考書

具体的なスケジュールと勉強法の紹介

 

 

受験における古文の立ち位置って

 

まず受験における古文の立ち位置を確認しましょう。

一言で言えば脇役中の脇役です。

配点を考えてみましょう。

文学部でなければ、国語の入試問題は現代文と古文で構成されます。

GMARCHなどを見ても大体が「現代文2題+古文1題」です。

つまり古文の配点は国語の中で3分の1です。

さらに受験科目全体から見るとどうでしょう。

私大文系受験者であれば英国社で受験をします。すると古文は単純計算で全得点の9分の1です。

なんなら国語の配点が低く設定されている大学も多いので、古文の占める割合が10分の1以下であることも珍しくありません。

 

まずはこの認識を持ちましょう。

みなさんが怯えている古文という科目は、完璧にできても10分の1程度の貢献しかしてくれないのです。

それよりも3分の1を占めるうえに、暗記すれば確実に点数になる社会科目などを仕上げた方がよほど受験の成功可能性は高まります。

古文に時間をかけすぎることは愚策なのです。

 

 

みんなが古文を苦手とする理由

 

なぜ古文が苦手な人が多いのでしょうか?

まず、とてもシンプルな話で、古文と触れ合う量が少ないからです。

英語は中学時代から勉強するうえに、授業コマは多く、みんな単語帳も一生懸命開きます。

でも古文はコマは少ないし、必死に単語帳を開いている人もあまり見かけません。

何事も、量をしっかりこなさなければ上達はないというのは真理です。

 

もうひとつが独特の取り組みにくさです。

これは教える側に問題があるとも言えますが、古文の勉強の要所をおさえている受験生が少ないように思います。

古文って突き詰めて言えば所詮は暗記科目です。それを言うと「分かってるよ、活用表もちゃんと覚えてるよ」という声も聞こえてきます。

でも何のために覚えるか分かっていますか?覚えたものを使う練習をどうやってしていますか?

この辺、とりあえず闇雲に勉強をしている人が多いのが実情です。

自分の目の前の勉強が何につながっていくのか、理解をしたうえでやらないと効果は半減してしまうのです。

 

動詞や助動詞の活用を覚えるのは、すべて「品詞分解ができるようになるため」です。

品詞分解ができればこそ正しい現代語訳ができるようになります。

まずは短文でいいので品詞分解の練習を繰り返すこと。

長文は所詮短文を繋げただけですから、短文の品詞分解ができれば自ずと長文は読めるようになります。

あとは長文読解の一部のテクニック(主語の変更)などに慣れればおしまいです。

 

 

短期間で直前にやるのが最もコスパがよい

 

さて、この話の流れからすると「もっとたくさん古文に触れよう」という話が展開されそうな気もします。

もちろん読者の方が高1で、今からたっぷり時間をかけられるならばそれもアリです。

ですがこの記事では真逆のことを伝えたいと思っています。

 

要所をおさえ、最短時間で終わらせる

記憶が新鮮なまま受験できるように受験直前に詰め込む

満点は目指さず、周りに差をつけられない点数を狙う

 

これが古文を苦手にする人の最も効果的な戦法です。

そしてそれに要する時間は2か月程度(正確には50日)なのです。

 

恐らく平均すると1日1.5時間は必要になると思います。

古文単語も単語帳を3周はします。暗記物は反復が命です。

付け焼刃の3周でも直前期にやることで、記憶から薄れる前に受験を迎えることができます。

 

1.5時間×50日=75時間さえ古文にかけられれば、受験において古文が足を引っ張ることはなくなるでしょう。

受験直前と言えば高3生も学校がなくなったり、多少時間にゆとりのある時期です。

なんとか確保できる時間量かと思います。

 

 

勉強の流れ

 

では勉強の流れを示したいと思います。

 

❶まずは基礎文法の理解(=助動詞表などの暗記)を手早く終わらせます。

古文は暗記科目です。グダグダ考えずにココは覚えます。

❷そしてその知識を使う練習を繰り返します。

具体的には短文の品詞分解を何度も何度も練習します。

❸また同時進行で古文単語の暗記と、古文常識の一読を進めます。

❹そして最後に長文読解の練習をします。

 

 

使用すべき参考書

 

❖基礎文法理解

『SPEED攻略10日間 国語 古典文法基礎編』 Amazon

それなりに事前知識があれば10日かからずに終わるはず。

また助動詞の覚え方などは自分に染みついたものがあればそれでもOK。

 

❖古文単語

『読んで見て覚える重要古文単語315』 Amazon

基本的になんでもいいが有名なので掲載。

ゴロゴも有名だが好き嫌いが分かれるので315の方が無難か。

例文を見て、どのような文脈で単語が使われるのか必ず一緒に覚える。

 

❖古文常識

『マドンナ古文常識217 パワーアップ版』 Amazon

これもなんでもいいが、有名なので掲載。

入試までに2,3周は読んでおきたい。

当時の世界の常識を知らなければ、仮に古文を訳せても、理解できないことが多い。

 

❖品詞分解練習

『古文上達 読解と演習56』 Amazon

品詞分解の練習に特化した参考書がないので工夫が必要。

この参考書は解答冊子の中に「品詞分解のページ」という部分がある。

掲載されている問題文の品詞分解が全て記入されており、品詞分解練習の材料になる。

まずは自分で品詞分解を実施し、解答で詳細を確認する作業を繰り返す。

 

❖長文読解練習

『古文ポラリス1 基礎レベル』 Amazon

解説が非常に丁寧なので、これをじっくり読んで理解を深めるのがよい。

獲れるところを獲るという戦略上、難しい問題集をやることに意味はない。

簡単で解説が丁寧な参考書で読解演習の作法を習得したい。

 

※古文読解の作法については弊塾でも動画を作成しています。

ご覧になりたい方はHPのお問い合わせ欄からご連絡ください。

 

 

具体的なスケジュールの組み方

まずは基礎文法を徹底的に暗記します。

それを終えたら単語力をつけながら、品詞分解の練習を繰り返し、まずは短文解釈ができるように訓練していきます。

この品詞分解は少々クセモノです。と言うのは「考え方」を理解する必要があるからです。分解した品詞の上を見て、下を見て、パズルのように情報を総合して内容を決めていきます。この際の考え方や着眼点が理解できないと、嫌になってしまったりできないままになってしまうのです。

そのために独学でも可能と謳っている記事ではありますが、この部分に自信がない人は、古文が得意な友人や、先生などを使って、取り組み方の理解をしてください。

うちのオンライン塾でも品詞分解の作法については、主に口頭で、生徒が理解できるまで伝えています。

 

さて、単語力と品詞分解力を少しずつレベルアップさせながら、古文常識も身につけましょう。上記では参考書を2周する予定になっています。さすがに1周では覚えきれませんから2,3周はしてください。

ここで古文の世界にしかなかったルールや当時の常識、和歌のルールなどを覚えれば、その後の演習で役に立ちます。

 

ということで演習は最後に出てきます。いきなり過去問や問題演習をやる人がいますがそれは誤りです。何の武器も持たないままラスボスに挑んでどうするのって話です。

単語力、品詞分解力、常識知識を身につけたら、実際に長文読解の練習を始めましょう。

 

特に大切なのは「解くとき」ではなく「解説を読むとき」です。

自分がなぜ間違えたのか、どのようなポイントに注目して考えればよかったのか、次に間違えないためにはどうしたらよいのか、これを常に考えながら解説を読みましょう。

そうすれば徐々に解き方が洗練されていきます。

 

また正解すべき問題と、間違えても仕方ない問題を見極められるといいと思います。

やはり普通の受験生は全問正解を目指しがちです。

ですが冒頭で書いたように、そもそも受験全体で古文の占めるウエイトは低いうえ、この対策は直前に最もコスパよく準備してなんとか本番を切り抜けるための対策です。

ですから最初から満点など諦めてください。そのかわり他の受験生が出来るような問題で絶対に落とさないことを強く意識して、問題を見極めて取り組んでいきましょう。

 

以上、古文を受験直前の50日で完成させて受験を乗り切る勉強法の紹介でした。

何か質問などあれば、お気軽にお問い合わせください。

 

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