オンライン大学受験塾の正しい選び方が分かる記事<2024年度>

世の中には多種多様な大学受験のためのオンライン塾があります。

自分に最適なオンライン塾がどこなのか、選択肢がありすぎて悩んでしまう人も多いようです。

この記事では、そんな人たちが『自分に必要なオンライン塾はどのようなサービスを持った塾なのか』が分かるよう、各サービス内容の特徴や、向いている受験生について書いてみたいと思います。

 

それが分かれば「サービス内容」と「費用」を比較して『コスパ』を測ることもできます。

無駄なお金を払うことなく、成績はしっかりと上がる

そんな塾選びの実現の助けになれれば幸いです。

 

 

さて、まずはオンライン塾の各サービスを整理しておきましょう。

サービス内容が非常に多様化していますが『成績向上と合格のために必要な要素』として下記のすべてが主に必要だとStudyコーデでは考えています。

 

①授業

②確認テスト

③学習計画管理

④コーチング+高頻度コミュニケーション

⑤進路・出願指導

 

まずそれぞれのサービスの存在意義とポイントを確認しましょう。

 

①授業

授業はやはり必要です。成績を上げるためには理解できていない事柄を理解する必要があります。そのときに人が口で喋って分かりやすく説明してくれているものを聞くのが最も効率よく理解に繋がります。

その点で講師のクオリティは重要です。近年会員数が増えているスタディサプリも講師陣のクオリティが高く、説明が分かりやすいからこそ人気があります。

裏を返すと大学生アルバイトなど、教えることの経験値が少ない人間が講師だとすると、授業を受けるとは言っても分かりやすさは下がるでしょう。

また参考書学習のみで合格ができるという話もyoutube等で頻繁に耳にするようになりましたが、やはり危険です。参考書学習のみで成績を上げられるのは、元々一定以上の知識があり勉強に慣れている層です。勉強が苦手で経験値も少ない層が、参考書の活字だけから考え方や解き方を理解し、実践できるかというと相当難しく効率が悪くなるのが普通です。

ただし科目の特性によっては授業が不要とも言えるものがあります。それが暗記ベースの社会などの科目です。学校の教師をはじめ、歴史のうんちく話などで生徒の興味をひく手法もありますが、受験勉強のみにフォーカスした場合、それは時間の無駄とも言えます。授業がなくても学習が進められる科目については授業ナシでもいいかもしれません。

 

②確認テスト

受験勉強において非常に重要にも関わらず、多くの人が軽視してしまっているのが確認テスト(小テスト)です。

成績を確実に上げるためには、自分が学んだ内容が本当に定着しているのか確認しながら進む必要があります。暗記物なら暗記できているかどうか、解き方であれば類似問題で再現できるかどうか、実際に受験本番で点を獲れる力がついているのか確認しながら進まないと、ただできる気になっているだけで終わってしまいます。

実はオンラインではなくオフラインの旧来の塾でも、ここが徹底されている塾は珍しいのです。基本的には「授業時間」に対して「授業料」が発生しており、復習確認は業務外という認識が強く、自分でちゃんとやっておいてね~というスタイルです。

オンライン学習となると、その点への懸念はさらに強まります。前述のスタディサプリを筆頭に、動画学習は市民権を得てきたものの、動画を見て終わりでは、定着確認のステップが空白になってしまいます。好きなときに好きなだけ授業動画が見られることを謳うサービスが多いですが、それだけでは生徒の習熟度が完全にブラックボックス化してしまうのです。

模試で測定すればよいという人もいますが、それは誤りです。第一に頻度が低すぎて、成績が伸びていなかった場合、取り返しがつかないこと。第二に模試で総合的に出題される内容は、自分が学習したトピックの習熟度の確認にはなりづらいことなどが言えます。

調べてみると、オンライン塾でもWEBテストや書画カメラ(手元を映すカメラ)などを用いて工夫し、しっかり確認テストを実施していくことは可能であり、そのようなサービスを提供している塾もありますので、比較検討の際の材料になりそうです。

 

③学習計画管理

オンライン塾、オフライン塾を問わず、近年激増しているサービスが、この学習計画管理です。勉強のスケジュールを受験生に代わって考え、提案し、管理してくれます。

今の保護者世代が受験生だった頃には珍しいサービスですので「そこまで必要なの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、有効なサービスだと考えられます。

受験生は全勉強時間のうちの7割が自分で勉強をする自習時間だというデータがあります。その膨大かつ貴重な時間を、より効率的なものにするためには、第三者による計画管理があったほうがベターであることは間違いありません。

受験生のほとんどは受験勉強が初めてです。大学受験初心者です。初めて挑むのに、すべて自分で計画を立て、振り返り、修正し、効率を上げ、成績向上を実現することはなかなか難しいですし、時間も無駄になると言えます。その部分を信頼できるプロに任せ、自分はそれを信じて勉強だけに集中できれば、パフォーマンスを上げることができるでしょう。

ただし、ここで重要なことは「信頼できるプロ」に任せなければ逆にリスクになり得るということです。

例えば大学生アルバイトであれば、そこまで多くの指導経験がない人がほとんどでしょう。過去に多くの受験生を見てきていれば、その経験値から生徒の個性や科目ごとの成績バランスなどを総合的に捉えて、最適な提案ができるかもしれません。しかしそういった経験がなければ、せいぜい自分の受験期を思い出しながらアドバイスする程度です。それが目の前の生徒にフィットするかどうかは全く別の話なのに・・・。

またアルバイトは途中で辞めてしまうリスクも高いです。信頼できる担当に運良く巡り合えても、受験を迎える前に担当が変更になることもあるでしょう。そのせいで受験生がバランスを崩してしまう危険があります。

学習計画管理は効率的に成績を上げるためにとても効果的なサービスです。

ただし提供する側に相当な知識・経験・テクニックが必要です。ましてやオンライン塾であれば非対面で多くの情報を読み取る必要があります。学習計画管理サービスの有無だけでなく内容詳細まで事前によく確認しておくべきでしょう。

 

④コーチング+高頻度コミュニケーション

③の勉強計画管理とセットになっていることも多いですが、近年増えているのが「コーチング」です。

コーチングは生徒であるクライアントと対話し、モチベートしながら、一緒に目標設定や目標達成を目指していくコミュニケーションスキルであり、世の中には資格も存在しています。※ライザップのようなマンツーマンでやる気を出させてくれるサービスがイメージに近いかもしれません。

受験生の多くはまだ10代であり、受験勉強を自分から積極的に受け入れて取り組んでいける人は多くありません。やらなければいけないと頭では理解していても、どうしても気持ちが勉強のほうに向かないという人が大勢います。スキルの高いコーチはそんなときに受験生を励まし、一緒に方法を考え、知らず知らずのうちに受験生を導いていくことができるのです。そのため現在とてもニーズがあるサービスになってきています。

特にオンライン塾においてはモチベーションの管理は重要なポイントです。オンライン塾の塾生は閉鎖的な環境に身を置くことになりやすく、例えば家で勉強している最中に何かの誘惑に負けてしまったりと、モチベーションの管理が難しい場合が多いのです。その点、オンライン塾とコーチングの相性は非常に良く、ZOOM等のパーソナルなWEB空間で1対1で顔を見ながらじっくり対話をする中でコーチングを織り交ぜることができます。

ただし、残念ながら現状の塾業界を見るとオンライン塾、オフライン塾を問わず『「コーチング」という言葉をとりあえず入れておけ』という風潮が見受けられます。少し勉強すれば分かりますが、コーチングは誰でもできるものではなく、一定以上の知識と、相当な訓練がなければクライアント相手に実施することは難しいものです。なんならコーチに向いていない人は訓練を積んでもまともなコーチングができるようにはなりません。

「コーチング」という表記のみに流されず、実際の担当者のコーチングスキルがどのようなものなのかについては塾を選ぶ際に突っ込んで聞いてみるといいかもしれません。

また、どんなに優秀かつコーチングな得意な講師がいたとしても、生徒とのコミュニケーション頻度が低ければ意味がありません。現在、多くの塾を調べてみると、最も一般的な面談頻度の設定は「週1回」となっています。理想としては、もう少し高頻度で生徒の状況を見れている講師のほうが、より効果的で即時性のある対応ができると感じます。

 

⑤進路・出願指導

②の確認テストと同様、とても大切なのに塾選びの際に気にしていない人が多いのが進路指導の充実度です。塾に入る時点からはしばらく先のことなので、ついつい確認を忘れがちなポイントですが、出願戦略は受験勉強と同じぐらい受験結果を左右する大事なものです。

その出願戦略を練るとき、やはり受験を初めて迎える受験生が自分で調べ物をし、戦略を練り、後悔のない受験を成し遂げられる可能性は高くありません。

今は受験方式が多様化しており、自身の趣向や実力や合格可能性などを考慮して最適な受験校を見つけ出すことは至難の業と言えます。

その点において進路相談や出願戦略指導を手厚くやってくれるサービスがあれば非常に魅力的です。

そしてこれももちろん学習計画管理やコーチングと同じように、知識と経験があり、その生徒のことを熟知している担当者がついてくれることが理想的と言えます。

考えれば分かりますが、チューターや普段生徒と接していない事務方の人には、なかなか的確なアドバイスはできません。。

 

 

以上がオンライン塾を選ぶ際に検討したいサービスです。

それでは、このサービスの中でどれが自分に必要か考えていきましょう。

もちろん全てあるに越したことはありませんが

「現在の成績(模試等の偏差値)」という尺度から「最低限必要なサービス」を選択してみました。

 

ⅰ)偏差値60以上 勉強得意層

①授業+(②確認テスト)+⑤進路・出願指導

勉強が得意と言える層です。

この層に属している人の多くは、これまで勉強にそれなりに取り組んでいたからこそ現在の成績を確立している人たちです。つまり勉強のコツをある程度理解しており、学習習慣もあることが考えられます。

学習し復習しアウトプットに繋げるという勉強の体系化ができているとも言えます。

その場合、授業さえ受ければ、自分で必要なことを吸収して成績を上げていけるため、学習計画管理などは不要であると考えられます。

確認テストは不安であれば取り入れる必要がありますが、それも自分なりに予定を立てて実施していけそうであれば不要です。

ただし進路や出願に関しては相談できる人がいたほうが間違いなくベターです。

もちろん自分の性格を考慮し、学習計画管理やコーチングが必要だと感じれば、そういったサービスは取り入れるべきです。

 

ⅱ)偏差値60未満だが勉強習慣がある やる気はある層

①授業+②確認テスト+③学習計画管理+⑤進路・出願指導

 

勉強が得意というわけではないが一応日々勉強をしているという層です。

つまりやる気はあるし、それなりに頑張っているのに成績はあまりふるわない・・・そんな受験生たちです。

※「勉強習慣」は定義が難しいですが、毎日1,2時間は机に向かって勉強できているのであれば習慣があると言っていいと思います。

 

この層に欠かせないのは「勉強方法や勉強内容の見直し」です。

やっているのに結果が出ないということは、やり方が間違っている可能性大です。特に勉強したことが定着しているかの確認テストのステップが抜けていることが多いと言えます。

確認テストを必ず取り入れ、努力が無駄にならないように着実に成績を上げていくことが重要です。

また勉強内容やバランスもうまく考えられていないケースが多いと言えます。その点では学習計画管理のサービスもあったほうが安心だと考えられます。

この層はせっかく元々モチベーションがあっても、しばらく成績不振が続くと心が折れて勉強を諦めてしまうことがあります。そんなもったいないことになる前に、最適なサービスを選択して日々の勉強に効果を実感できるようにしたいところです。

 

 

ⅱ)偏差値60未満で勉強習慣もない やる気が出ない・ムラがある層

①授業+②確認テスト+③学習計画管理+④+コーチング+⑤進路・出願指導

 

勉強に対してなかなか前向きになれず、成績も伸び悩んでいる層です。

それでも受験を見据えてなんとかやらなければと考えている場合、まずは頑張りやすい環境をつくることがとても重要です。

サービス内容で言えば、学習計画管理とコーチングの活用に該当します。

この層は、仮に勉強をやる気があっても、何からどのようにどれだけやればいいのか見当がついていないケースが多いのです。以前からの勉強習慣がなければ当然です。勉強の始め方が分からなかったり、最初から高い目標を掲げすぎてギャップに心折れたり、うまく波に乗ることができずに苦しんでいる人が多いです。

そこでその人に合わせた学習計画管理とコーチングの出番です。勉強に不慣れな本人に代わって、第三者が実施可能な勉強計画を作ってあげれば、スタートをきれる受験生も多いのです。

例えばStudyコーデでも「スモールステップ」を大事な合言葉にしています。まずは小さな目標でもいいので、その人が必ず達成可能な目標を作成し、実際にクリアしてもらったところで達成感を感じてもらい、次のステップへのモチベーションにしてもらうのです。さらにそこにコーチングによるモチベートも加われば、自分ひとりではどうしていいか分からなかった受験生も、徐々にコツをつかみ、エンジンがかかっていきます。

自分なりのペースで徐々に勉強習慣を作っていくために、学習計画管理とコーチングのサービスを取り入れることは是非検討したいところです。

 

 

以上、一般的なケースをもとにオンライン塾のサービスと、そのサービスが必要と思われる受験生についてまとめてみました。

オンライン塾だけでなく旧来のオフラインの塾・予備校にも同じことが言えそうです。

今後塾や予備校を検討される方は参考にしてみてください。

最後に大事なのは「自分の目で確かめること」です。

多くの塾が体験授業を実施しているはずですから、必ず参加してください。

体験もせずに入塾し、あとからイメージと違ったとなってしまっては、時間を無駄にします。

また途中から塾を切り替えるというのはエネルギーが必要で、パフォーマンスも低下します。

ある程度の目星をつけたら、体験授業や面談を受け、成績が上がっていくイメージが湧いたところに入塾しましょう。

 

Studyコーデは上記必要な要素を全て網羅しています。

特に、アルバイトはおらず、プロの講師が毎授業後(高3は週3回)に振り返り面談を実施している点は、他にない特徴です。

さらに毎授業複数のテストを実施し、すぐに弱点を把握しながら改善を促す点も、高頻度にテストと面談を実施しているからこそできるものです。

オンライン塾の中でも手厚いサポートを重視したい方は、是非お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせは【コチラ

 

 

●他の記事● ☞『オンライン塾の授業料は安いのか!?コスパ徹底比較