夏期講習だけ違う塾に通うのはアリ? 塾の夏期講習に高校生が通うメリット3選
2023.12.1
夏休みは多くの高校生が受験勉強を意識しますよね。
高1の夏はともかく、高2の夏はそれなりに勉強にも時間を費やしておかないと、ハイレベルな大学には届かなくなってしまいます。
そんな風に夏に受験を意識したとき、目にとまる言葉は『夏期講習』ではないでしょうか?
塾や予備校に行っていない人はもちろん、すでにどこかの塾・予備校に在籍している人も、夏期講習を有効に活用する方法があります。
今回は、大学受験に向けて塾・予備校の夏期講習を利用するメリットについて考えみます。
また、夏期講習だけ違う塾・予備校に行ってみるメリットもご紹介します。
<この記事の内容が参考になる人>
・まだ塾・予備校に所属していない高校生
・通っている塾があるが、このままでいいのかなと疑問を持っている高校生
・自分の弱点克服に特化した集中訓練を受けたい高校生
・受験勉強のスタイルは確立しているが、プラスアルファを求めている高校生
夏期講習のメリット① 塾選びの参考になる
◆いま塾に通っていない人
塾選びは受験の結果に直結する、大切なポイントです。
しかし意外にも、深く比較検討をして自分の塾を決定している人は多くありません。
なんとなく有名な大手に行ったり、友人に誘われるまま同じ塾に行ったり、そんな理由で塾を選んでいる人も多いのです。
しかしこれはNGです。ここでは詳しくは書きませんが、塾を選ぶ際には「自分に合っているかどうか」「実際に体験授業等で体験して納得してから」入塾を決めるべきです。
夏期講習は、多くの場合、複数日にわたってその塾に行き、授業を受けます。
これは言わば本格的な体験授業を受けていることと同じです。
その塾の教え方や雰囲気がかなり正確に掴めるでしょう。
そこでの感触が、その後に塾を選ぶ際にとても参考になることは言うまでもありません。
夏期講習は、お試しでその塾の雰囲気を知ることができる貴重な機会なのです。
そんなの無料体験授業とかでいいじゃんという声も聞こえてきそうです。
しかし、昨今体験授業をやっている塾は少なく、やっていても1回60分とかだったりします。
はっきり言ってそれでは決め手に欠けると言えます。
夏期講習は通常数日~数週間体験できます。
これだけの時間をかければ、自分に合うか、成績が伸びそうか、かなり正確に判断できるのです。
◆いま既にどこかの塾に通っている人
いま塾に所属している高1高2の方には是非1度冷静に考えてみてほしいことがあります。
これから大学受験に向けて勉強をしていくうえで、いま通っている塾が本当にベストでしょうか?
今の塾に入る前に何個も塾に足を運び、体験授業を受けた人。今の塾に入ったおかげで成績がどんどん上がっており、現状の進め方にも納得できている人はOKです。
しかし、多くの高校生は前述のように、そこまで吟味せずに塾を決めていたり、入塾後に効果が実感できていなかったり、周囲の生徒とレベルが合わないなどの違和感を抱いていたりします。
入試の合否は塾選びで決まると言っても過言ではありません。
上記のように、もし今の塾に違和感を持っていれば、必ず転塾を検討すべきです。
なぜなら、違和感を抱えたままズルズルと続け、受験に失敗したとき、必ず大きな後悔をするからです。
自分なりに複数の塾をじっくりと検討し、それでも今の塾で頑張ると決めて居続けたのであれば、きっとそこまで後味の悪い思いはしなくて済むでしょう。
そんなときに最もコスパのいい転塾の検討方法が「夏期講習」です。
短期間で、安価に、でもしっかりと他の塾の雰囲気を知ることができます。
雰囲気と言うと抽象的ですが、教え方・教材・周りの生徒のレベル・質問対応の丁寧さなどなど、パンフレットからは分からない実際のところが体験することによりリアルに分かってきます。
それらを自分が今通っている塾と比較し、場合によっては転塾をすることで、よりパフォーマンスと納得度が高い受験勉強をしていくことができるでしょう。
つまり、夏期講習だけ違う塾に通うのは、受験の成功のために大いに「アリ」です。
ただし現高3生には転塾はオススメできません。
残り時間わずかのところで塾を変えることは、指導法が変わったりストレスがかかり、逆効果をうむリスクが高いからです。
ということで夏期講習のメリット①は、その塾のことを深く知れるという点です。
受験勉強が本格化する前に、気になる塾の夏期講習を受けに行き、気に入ったら転塾を前向きに考えた方が後悔のない受験勉強になるでしょう。
夏期講習のメリット② ピンポイントで学習ができる
次のメリットは、自分が学びたい内容がピンポイントで学べることです。
少し大手予備校の夏期講習の情報を調べれば分かりますが、
- 英文法徹底習得!
- 共通テスト英語 物語文対策!
- 古典文法基礎習得!
など、講座内容はかなり限定的な内容になっています。
当たり前ですが、講習日数が限られていますので塾側もできることは限られています。
これは多くの高1・高2生にとってチャンスです。
恐らく、日々勉強している中で自分の得意分野や不得意分野はなんとなく把握していると思います。
学校の定期試験や模試の点数などから「この辺苦手だな~」と思っている単元があるはずです。
しかし、特に定期試験などがそうですが、1度その範囲が終わってしまえば、すぐに次の単元の授業が始まってしまいます。
するとどうなるか・・・・苦手範囲は苦手範囲のまま放置されてしまいます。
自分で計画を立て、苦手範囲の単元を振り返ったり、復習時間を作っている人がどれほどいるでしょうか?恐らくほぼいないでしょう。
そこでテーマがピンポイントで設定されている夏期講習が力を発揮するのです。
前述のように苦手な範囲をそのまま放置してきてしまった人は、その単元をピンポイントで克服するために受講すれば効果があるでしょう。
また全般的に勉強が苦手で何から手を付けたらいいか分からないという人も、テーマが狭く絞られていることにより、「とりあえず文法を鍛えよう」というように行動を起こしやすくなるかもしれません。
是非自分の弱点を克服できるような内容の講座がないか、検索してみてください。
夏期講習のメリット③ イベントの多い夏休みに、勉強に向かう動機ができる
夏休みと言えば、部活の大会があったり、遊びの予定があったり、様々なイベントがあると思います。
夏休みが始まった頃は「ちゃんと勉強もするぞ」と考えていたのに、気づいたら全然勉強などできていないという状態になる人がたくさんいます。
1日自由に過ごすことができる夏休みに、勉強時間を計画的に作って、自宅でコツコツと勉強することはなかなか気分的に難しいのではないでしょうか?
でも、夏期講習というイベントを利用すれば、少なくてもその時間はしっかりと勉強に向き合うことができます。
また、講習に参加すると、結構勉強に前向きになれるものです。
まず、塾という普段と違う環境で緊張感があります。
また、有償で参加しているわけですから、ちゃんとやろうという気持ちも持つでしょう。
全体的に、背筋が伸びるような気持ちで、集中して受講する人が多いと思います。
さらに、学校の先生とは違う教え方に発見があり、ワクワクしたりもするかもしれません。
もちろん、自分を律し、計画的に自学自習で勉強を進められる人は夏期講習に必ずしも参加する必要はありません。
しかし、なかなか勉強というものに本気になれない人にとっては、夏期講習を利用することが勉強に向かうきっかけになるのです。さらには受験勉強というものをリアルに意識できる良いきっかけにもなり得るのです。
以上、夏期講習を利用するメリットを挙げてみました。
基本的にはメリットしかありません。
もし1点デメリットを挙げるとすれば、夏期講習に参加するにあたり
- やたら多くの講習をとらせるような営業を受ける
- 講習後、入塾するように迫られる
ことが、塾・予備校によってはあるかもしれません。
そこは、自分にとって必要ないものであれば、毅然とした態度でNO!と言いましょう。
みなさん、勉強面でも充実した夏を過ごしてくださいね!