総合型選抜入試とは?【どんな人に向いているかも解説!】

総合型選抜ってどんな入試なの?

総合型選抜入試は、以前は「AO入試」と呼ばれていました。

大学側が設定しているアドミッションポリシー(大学が求める人物像)と合致する学生を探すために、多面的な人物評価を実施し、入学者を選抜します。

出願は9月頃から開始となる大学が多いです。

評価方法は、書類、面接、プレゼン、小論文、高校での評定、共通テストの成績などの様々な要素を組み合わせ、一人ひとりを丁寧に評価していきます。

 

推薦入試(学校推薦型)とは何が違うの?

学校推薦型は、総合型選抜と違って、在籍高校の学校長の推薦が必要になります。さらに「公募制」と「指定校制」の2つに方式がありますが、国立大は公募制のみ、私立大は2つの方式を併用しています。

出願は11月からとなりますが、指定校推薦でどの大学に応募できるかは9月頃には高校から発表されるのが一般的です。

出願条件には「評定平均値」が定められていることが一般的です。学校推薦型選抜では、高校での学習や課外活動など、日常的な部分を評価する方式と言えます。

逆に総合型選抜では評定平均値が選抜要件に入っていないことも多く、アドミッションポリシーと合致しているかどうかをより強く見ていることが分かります。

 

◆年内入試の特徴比較表

総合型選抜 学校推薦型
学校長の推薦は不要 学校長の推薦が必要
評定平均値は不要な場合もある 評定平均値を重視
選考方法が多種多様 選考は書類・小論文・面接が一般的
出願は9月から 出願は11月から

 

 

総合型選抜が増えてるって本当?

年々増加傾向にあります。

一般入試ではない方式(=総合型+学校推薦)の割合は下図の通りです。

2022年度入試のデータで、国立大では17.9%、私立大では58.9%が、一般入試ではない年内入試で学生を選抜しています。

志願者数も増加傾向にあり、私立大学の総合型選抜志願者は2020年度の14万人から2022年度の18万人へ、2年で4万人も増加しています。

Studyコーデは主に私立大受験を専門にした塾ですが、総合型選抜入試に挑戦したいという生徒が増えてきており、一般入試と総合型選抜の対策を両立できるコースを新規に設置した経緯があります。

 

総合型選抜は他の入試と併願できないの?

大学受験には「併願可」と「専願」の2つの方式があります。

「専願」:合格した場合、その大学に入学することが前提となる

「併願可」:他の大学に合格した場合、そちらへの入学を選ぶことが許されている

 

総合型選抜は基本的には「専願」の入試方式です。その大学のアドミッションポリシーに自分が合致することをアピールする試験方式ですので、当然と言えば当然です。

しかし一部には併願を認めている大学学部もありますので、募集要項をよく確認してみてください。

 

総合型選抜に向いている人はどんな人?

①大学で学びたいことが明確な人

総合型選抜においては、受験する大学学部で自分が具体的にどのようなことを学びたいのかをしっかりとアピールしなければ合格することはできません。

つまり、自分のやりたいこと、学びたいこと、実現したいことが明確になっている人物でなければいけません。

さらに言えば、そういった自分の自己実現のために、高校時代にはどのような活動をしていたのかという点も大事なポイントになります。

例えば「どうしても環境問題について深く学びたい」という人が、高校時代に環境問題について調べたり、活動をしたり、全くしていなかったら「本当にこの子は環境問題を学ぶ意思があるのか?」と大学の教授は疑問を持つでしょう。

自分のこれまでの活動と、大学で学びたいこと、さらには社会に提供していきたいことが一貫していなければ、大学の教授を説得することはできません。

その意味では、自分のやりたいことだけでなく、大学のアドミッションポリシーを正しく深く理解していることも合格の必須条件となります。

 

②論理的思考力と表現力がある人

上記のような一貫性をアピールするにあたっては、論理的な思考ができ、それを分かりやすく相手に伝える力が必要となります。

小論文が多くの大学の総合型選抜で課されますが、小論文は、まさに論理的思考力と表現力を測る試験と言えます。

どれだけ学びたい気持ちや具体的な学習プランがあっても、それが試験官に伝わらなければ合格をさせてはもらえません。

自分が学びたいことを上手く伝えられるようなトレーニングは、話すこと、書くことの両面で必須となるでしょう。

 

③基礎学力の向上を怠らない人

学校推薦型ほどではありませんが、総合型選抜でも評定平均値が条件になっている大学学部が多く存在します。つまり、高校での日々の勉強をしっかりとこなし、定期試験等で結果を出す基礎学力が合格の条件になっているのです。

また近年では、共通テストを課すケースが、特に国公立大学で増加傾向にあります。2018年度は107校が共通テスト(当時センター試験)を課し、2022年度は149校が課しています。5年で約1.5倍です。私立大で学力試験を課すケースは少ないものの、今後国公立と同様の動きがあるかもしれません。

 

一般入試の対策と両立できるの?

上記のようなポイントを中心に検討し、総合型選抜は自分にとっては不向きだと感じる人は、最初から一般入試の対策を講じるべきです。時間をかけて、しっかりと学科試験の対策をしていきましょう。

ただ、中には総合型選抜と一般入試の両方に挑戦する高校生もいます。主には総合型選抜で合格がもらえず、仕方なく一般入試にも挑戦することになるというケースです。

この場合、特に心配なのは「準備時間の無さ」です。万が一、総合型選抜にすべての準備時間を投じていたものの、不合格だった場合、11月から一般入試の対策を本格的に開始することになります。

これでは当然間に合いません。

あらゆるリスクを想定し、総合型と一般の両方の対策を上手にバランスをとりながら進めていく必要があります。

総合型選抜の定員・受験者が増え、一般的になってきたと同時に、安易に総合型選抜に取り組んで失敗するケースも増えています。

年内に合格をもらおうと思っていたら、もう1年浪人をすることになってしまったという状況に陥らないためにも、計画的に対策を講じていきましょう。

 

Studyコーデの総合型選抜対策は一般入試とのバランスを重視

Studyコーデでは、あくまでも総合型選抜は複数チャレンジできる入試方式のうちの1回であると考え、一般入試との両立を重視しています。

プロ講師がマンツーマンで指導にあたるため、生徒ごとにカリキュラムを考え、各対策をバランスよく指導していきます。

費用もかなり低く抑えていますので、総合型選抜にもチャレンジしたいけど、一般入試の準備もちゃんとしておきたいという方は、是非1度ご検討ください。

総合型選抜両立コースの詳細はコチラ