大学受験のプロがオンライン塾の種類・特徴・オススメを分かりやすく説明
2023.12.20
コロナ禍を経て、日本では様々なオンライン塾が登場しました。
場所や時間を選ばずに自由に受験勉強に取り組める環境は素晴らしいものですが、保護者世代には存在しなかったスタイルであるため不安を感じる人も少なくないようです。
「オンライン塾で本当に成績が伸びるの?」
「オンラインだと緊張感がないんじゃないの?」
「なんだかチャラチャラした怪しい塾が多い気がする・・・」
など、新しいサービスであるだけに様々に疑ってしまうこともあるでしょう。
しかも次々と新しい塾が誕生していますので、選び方もよく分かりませんよね。
この記事ではオンライン塾の種類や活用法、おすすめできるオンライン塾を紹介していきます。是非ご一読いただき、塾選びの参考にしてください。
<目次>
オンライン塾の種類と特徴の比較
おすすめのオンライン塾3選
◆オンライン塾の種類と特徴の比較
まずはどのような種類があるのか確認しましょう。基本的には昔からある対面式の塾・予備校でとられていたスタイルが、そのままオンラインに移行されていると考えてください。
一部、オンラインならではの良いとこどりのサービスも出てきています。
①家庭教師 →オンライン家庭教師
➁個別指導塾 →オンライン個別指導
③集団塾・予備校 →動画受講サービス
④コーチング・勉強計画 →オンラインコーチング
⑤オンラインならではのハイブリット型
①オンライン家庭教師
<スタイル>
zoomなどのオンライン面談ツールを使い、講師が50~90分程度、1対1で授業します。
基本的には生徒が予習してきたものを解説する形式ですが、講師ごとの裁量で授業内容が変わります
<講師>
大学生からプロ講師まで塾により異なります
<目安料金>
提供サービス60分当たり 6,000円~20,000円
<メリット>
カリキュラムの自由度が高く、良い講師に当たれば、1対1でハイクオリティな指導が受けられる
<デメリット>
費用が高い、授業時間以外の学習は受験生まかせ、予習していないと不毛な授業になる
<向いている受験生>
ちゃんとしたプロから丁寧に教わりたい(プロ講師を選択した場合)
予習など、約束事を守って学習を進めることができる
<代表例>
メガスタディ、トウコベ
<アドバイス>
体験授業などで講師との相性をしっかり確認したほうがいい
講師が教科によって変わるため、各教科のバランスを自分で管理する必要がある
➁オンライン個別指導
<スタイル>
オンライン家庭教師との垣根がなくなりつつありますが、決められた範囲を学習し、不明点があればその場で解説がしてもらえるというスタイルです。テストをやってくれる塾もあります
<講師>
大学生がメイン
<目安料金>
提供サービス60分当たり 3,500円~9,000円
<メリット>
1対1や1対2で受講できるものにしては費用が安く済む
<デメリット>
大学生講師がメインなので受験指導経験は少なく、クオリティは低い
講師側のサークルや就活の都合で授業日が変更になったり、講師が突然代わったりする
<向いている受験生>
受験まで時間があり、とりあえず苦手科目の克服をピンポイントでしたい
大人が苦手で、授業クオリティはさておき歳の近い大学生と楽しく勉強したい
<代表例>
東京個別指導学院、トライ
<アドバイス>
大学生講師なのでクオリティ面や日程変更をされてしまう点は覚悟して入塾する
体験授業で講師を複数見せてもらい、納得のいく講師を選んだ方がよい
大学受験よりは定期試験対策などに向いている傾向がある
③動画受講サービス
<スタイル>
大量に用意されている授業動画を順番に視聴して、自分で勉強を進めていくスタイルです
<講師>
不在(一部、進捗管理アドバイザーがいる場合も)
<目安料金>
月額 2,000円~80,000円
<メリット>
自分のペースで独学で進められる
<デメリット>
勉強のスケジュール管理から復習タイミング・方法など全て自分で決めなくてはならない
<向いている受験生>
既に高い学力と勉強習慣がある受験生、動画を見るだけで自分で理解ができる能力がある人
<代表例>
スタディサプリ、東進ハイスクール在宅受講コース
<アドバイス>
少々費用はかかるが、コーチをつけて管理をしてもらったほうがよい
独学に限界を感じたら、すぐに別の塾に入る決断をしたほうがよい
④オンラインコーチング
<スタイル>
授業で勉強を教えることはせず、定期的な面談でモチベートと学習進捗管理だけを請け負うサービスです
<講師>
大学生がメイン
<目安料金>
提供サービス60分当たり 3,000円~20,000円
<メリット>
進捗管理を第三者にしてもらえるので緊張感がある、コーチに悩み相談ができる
<デメリット>
授業があるわけではないので自分で課題解決をしなければならないシーンは多い
塾によっては、コーチング資格も持たない大学生と週1回話すだけになっているところがある
<向いている受験生>
第三者からのアドバイスを定期的にもらえることで安心できる受験生
ある程度の自己管理能力があり、決めてもらった計画通り実行できる意志ががある人
<代表例>
武田塾、スタスタ塾
<アドバイス>
必ず体験授業を受け、自分の担当になるコーチを妥協なく選んだほうがよい
⑤オンラインならではのハイブリット型 3選
場所も時間の制約も受けないオンライン塾だからこそ、メリットの掛け合わせも可能です。
個別指導×コーチング、動画授業×計画管理など、各社サービスを充実させています。
今回はそのようなハイブリット型のオンライン塾の中でも、特におすすめできる塾を3つ取り上げて紹介したいと思います。
1.Studyコーデ
<スタイル>
動画授業&参考書学習→オンライン振り返り面談→自学復習→確認テスト→次の授業・・・・
+24時間質問可能LINE、進路指導、コーチング
<講師>
プロ講師
<目安料金>
提供サービス60分当たり 約2,000円
<メリット>
・毎授業後に振り返り面談があるため授業を集中して受講せざるを得なくなる
・毎授業前に前回授業の確認テストがあるので、授業がない日もその準備として必然的に勉強する
・自分専属のプロ講師が成績向上に必要な勉強プロセスを全て管理・把握してアドバイス
・自分で何をどのように勉強するか考えて悩む必要がなく、全て決めてもらうことができる
・深夜24時まで面談可能で、部活などとの両立がしやすい。LINE質問は365日24時間OK。
・総合型選抜にも対応
・海外で表彰された実績あり
<デメリット>
自分で使う参考書を決めたり、自己流の勉強法で進めることができない
理系の受験生に対応していない
<向いている受験生>
「勉強する」ことだけに集中したい受験生(勉強の計画や中身は決めてもらいたい)
遠回りをせずに、自分専用のカリキュラムで効率的に成績を上げたい受験生
<アドバイス>
毎授業後に面談があり、すぐに振り返りや復習をプロ講師と出来るとはいえ、授業自体は動画や参考書でまずは自分で進めるため、そのスタイルで継続できそうか必ず体験授業を受講して確認したほうがよい
2.スタディサプリ合格特訓コース
<スタイル>
動画授業+コーチとのチャット
<講師>
チャットでやりとりするコーチは大学生
<目安料金>
年間 約130,000円
<メリット>
・費用が安い
・授業動画のクオリティが高い
<デメリット>
・科目の不明点の質問は月10回までという制限がある
・担当コーチはいるが、zoomなどで濃いコミュニケーションがとれるわけではない
<向いている受験生>
既に基礎学力があり、動画授業の受講で効率的に知識吸収ができるが、何かあったときに他人に相談できる環境は持っておきたいという受験生
<アドバイス>
高学力層の受験生におすすめ。また、コーチのアドバイスはもらいつつも、日々の復習や反復学習の部分については自己管理能力がないと難しい。とにかく安く済む分、自分の実力に自信がある人に適したサービス
3.大学受験ディアロ
<スタイル>
動画授業+トレーナーとの面談
<講師>
大学生
<目安料金>
提供サービス60分当たり 約3,800円
<メリット>
・トレーナーとの対話で理解を深められる
・学習の進捗管理などについてもトレーナーに相談可能
<デメリット>
・カリキュラムの柔軟性は低い
・教科数を多くとる場合、費用が高額になる
・トレーナーが大学生なのでクオリティにバラつきがある
<向いている受験生>
ただ動画授業を見てインプットするだけではなく、その理解度を第三者と一緒にチェックしながらアウトプットし、確実な成績向上を目指したい受験生
<アドバイス>
Studyコーデと同様、面談にて講師と対話をしながら「反転授業」をすることは非常に学習効果が高いスタイルです。国公立志望者や思考力が問われる理系選択者には特に向いているサービスでしょう。
以上、オンライン塾の様々なスタイルをまとめました。
「生徒全員が絶対に成績が伸びる塾」はこの世に存在しません。
必ず、各生徒の学力や性格に対して、相性の良い塾と悪い塾が存在します。
自分にはどのようなサービスが必要で、その環境がしっかり用意されている塾はどこなのか、丁寧にリサーチして塾選びをしていきましょう。
下記LINEでは、そのような塾選びの相談をいつでも受け付け中です。
塾選びのプロが無料で質問に答えますので、お気軽にご連絡ください!