私立文系受験の社会の選択は「世界史」が有利?日本史や政経よりも合格可能性を高められる4つの理由【2025年最新】

高校では高2の後半になると科目選択やコース選択の機会が訪れます。

みなさんは「社会」の科目選択をどのような理由で決めていますか?

 

覚える量が少なくてラクそうだから政経!

戦国時代の話とかに興味があるから日本史!

 

などという理由で選択をしようとしていないでしょうか?

 

何か特別な事情がない限り、私立文系の受験生は「世界史」を選択してください。

この記事では世界史選択者が有利であると考えられる根拠を示していきたいと思います。

 

<目次>

世界史を選択すべき理由①:暗記のみで満点が目指しやすい

世界史を選択すべき理由②:漢字が日本史よりも少ない

世界史を選択すべき理由③:歴史総合の試験で有利

世界史を選択すべき理由④:共テ利用入試で有利

 

 

世界史を選択すべき理由①:暗記のみで満点が目指しやすい

 

まずは選択できる各科目の特徴を理解しておかなければなりません。

 

世界史・日本史:暗記が10割 入試でも知識を覚えているかどうかがカギ

政経:一部の大学の入試で使えない 時事問題や計算問題など暗記だけでは対応できない

数学:計算ミスなどのリスクあり ⑴で間違えるとその後の問題も不正解になる

 

私大文系の受験生はたった3教科で合否が決まります。英語と国語と選択科目です。

一般的に読解がカギとなる英語や国語は点数が安定しません。文章の内容などにより得点が良いときも悪いときもあるといった感じです。

そこで合格のために重要な成績の柱とならなければならないのが選択科目です。

「なるべく得点がブレない」「極力満点に近い得点がとれる」といった要素が選択科目に求めたい特徴になります。

 

そこで強いのが歴史科目である世界史や日本史です。

暗記量は多く勉強は確かに大変ですが、暗記をすれば得点が獲れるというのがこの科目の良いところです。難関私大で一部出題される誰も知らないような知識問題は、みんな解けないので気にしなくOKです。教科書や参考書に掲載されている内容を完璧に暗記すれば、全国の受験生から確実にリードを保つことができます。

そして計算などはなく、本番当日に記憶が飛ばない限りは安定して高得点を獲り続けることができるため、成績を安定させる柱となります。

そういった特徴を考慮すると、本番に失敗してしまうリスクを含んでいる数学や政経はあまりお勧めできないという結論に至ります。

 

ただし、もし入試本番までの残り時間がわずかであれば話は変わります。

短期間の勝負であれば暗記事項の少ない政経が点数を伸ばしやすいため有利です。前述の通り満点に近づけることは難しいとはいえ、5~7割程度の得点を最速で獲れるようになる科目は政経でしょう。

 

世界史を選択すべき理由②:漢字が日本史よりも少ない

 

歴史科目の利点が分かったところで、世界史と日本史はどちらが良いのかという話になります。ここで注目すべきは「漢字」です。

難関私大になれば、試験は選択式だけでなく、記述式の問題も出題されます。記述試験では、漢字で書くべき歴史用語を平仮名で書くと、残念ながらバツとなり点数はもらえません。

世界史は中国史を除き、漢字はあまり出てきません。つまり「音」を覚えればカタカナで回答できてしまいます。

しかし日本史はほぼ全ての用語で「音+漢字」の暗記が必要になります。しかも普段見かけない難しい漢字や読み方が分からない漢字もたくさんあります。乱暴に言えば音だけ覚えればよい世界史の2倍の暗記が必要になるとも言えます。

 

また一般的に、日本史は幼いころから学習してきたこともあり、深い知識が問われやすい傾向があると言われています。一方世界史は高校から履修が開始されますので、浅い知識しか問われないと言われています。そのような違いも考慮に入れるとよいでしょう。

 

 

世界史を選択すべき理由③:歴史総合の試験で有利

 

2025年度入試から新たに「歴史総合」が大学受験で求められるようになりました。

歴史総合の内容は、18世紀以降の世界史と日本史の内容を融合させたもので、日本と世界の関係を横断的に結び付けながら学習していくことを目的に設置されました。

 

さて、大学入試でも出題される歴史総合ですが、教科書や参考書に目を通すと1つの傾向が見えてきます。

それは「世界史選択者が追加で覚えなければならない日本史の事項」と「日本史選択者が追加で覚えなければならない世界史の事項」を比較したとき、後者の方が圧倒的に量が多いということです。

当然ながら、日本1カ国の歴史と世界全体の歴史を結びつけて学ぶうえでは、世界の歴史の内容が多くなります。

よって世界史選択者は既に知っている知識が歴史総合には多く含まれているのに対し、日本史選択者は世界史に関する未知の知識を大量に追加で学ばなければならないという状況に置かれてしまうのです。

この点から、日本史よりも世界史の方が有利であると考えられます。

 

世界史を選択すべき理由④:共テ利用入試で有利

 

私立文系受験生も共通テストを受験し、共通テスト利用入試で私大の合格を獲るという戦略が一般的になりました。

よって、共通テストでもなるべく良い点数を獲りたいわけですが、共テにおいても世界史が有利であるというデータ出ています。

 

下の表は、過去の共通テスト(+センター試験)の世界史と日本史の全国平均点のデータを過去10年分比較したものです。

赤字になっているほうが、平均点が高かったことを示しています。これを見て分かる通り、過去、10年のうち7年という多くの年において世界史の平均点が日本史の平均点を上回っています。

一言で言えば「世界史のほうが簡単」という事実をデータが示しています。

 

共通テスト利用入試は、共通テストで獲得した点数のデータをそのまま使って大学が合否判定を行います。その際、もし世界史と日本史の平均点に差があったとしても関係なく、受験生が獲った点数データで合否判定が行われます。(細かくは、平均点に15点以上の差が出た調整するなどとルールがありますが、そのような大差がつくことはありません)

つまり、世界史選択者のほうが共通テスト利用入試で合格しやすい状態にあるわけです。

 

 

このように情報を整理していくと世界史が有利と思われるのではないでしょうか?

もちろん学びにおいて興味関心は大切ですので「戦国武将が好きだから日本史を選択する」というような考えは素敵な学習者の在り方だと思います。

しかし大学受験を成功させるためには情報を分析し緻密な戦略を練ることが不可欠です。そういった観点でしっかりと吟味したうえで、後悔のない科目選択をしていただきたいと思います。

 

 

Studyコーデは私立文系大学の受験を専門にサポートするオンライン塾です。

前述の歴史総合における分析のように、最新のトレンドなども踏まえて、生徒の最適な受験戦略を提案しています。

 

歴史科目は暗記量が多くて大変な印象があると思いますが、しっかりと計画的に反復して知識を吸収していけば必ず誰もが高得点をとれるようになります。

ただし自学自習ではなかなかセルフチェックや反復学習のスケジュール立案が難しいところをStudyコーデが小テストや反復カリキュラムを作成して全て提供していきます。

 

例えば現役は理系で受験し、浪人になって文転をして初めて世界史を学習した生徒も、共通テストの問題で9割以上を安定して獲れるようになっています。

1年もあればMARCH以上への難関私大への合格は可能です。

 

受験の合否は科目の選択や塾選びなど、最初の環境設定の部分に大きく影響を受けます。

しっかりと情報を精査して、後悔のない受験が迎えられるように注意してください。

何か不明点があれば、いつでもお気軽にStudyコーデにお問い合わせください。

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