なぜ浪人はつらいのか?浪人生活をつらいと感じる主な原因と成功させるための対策法を専門塾が解説
2024.12.23
<なぜ浪人がつらいと感じるのか【原因と対策】>
浪人生として受験勉強を頑張っている人の中には、浪人生活がつらいと感じて日々が苦しくなってしまう人もいます。
この記事では、浪人をしていて辛さを感じている人、浪人するかどうかを考えている人に向けて
「なぜ浪人がつらいと感じるのか」
「つらさを感じずに浪人生活を送るためのコツ」
を書いてみたいと思います。
浪人をつらいものから充実した時間に変えるヒントになれば幸いです
長年多くの浪人生を指導してきて感じる、浪人につらさを感じるケースは下記の通りです。
➀現役時代の受験結果を引きずりモチベーションが上がらない
②毎日勉強ばかりの日々に閉塞感・孤独を感じる
③自分の成績の伸びが悪い(伸びに気づかない)ため心が折れる
④友人と自分を比較してしまう
もちろん上記以外にも様々な理由はあると思いますが、今回は上記4点の詳細と対策を説明していきます。
➀現役時代の受験結果を引きずりモチベーションが上がらない
浪人生活には、まずスタート時点で大きく成否の分かれ道があると筆者は考えています。
・嫌々浪人をスタートするケース
・自分で決断して浪人をスタートするケース
の2種類です。
現役時代、出願戦略などが甘かったせいで1つも合格が獲れなかった人は、他に選択肢がないからという理由で否応なしに浪人が決まりモチベーションが上がらない傾向があります。
一方、滑り止め等の合格はあったけれども、浪人という選択肢と比較して、自ら能動的に浪人を選択した人は「自分で浪人を選んだ」という意思決定があるため、前向きにスタートを切れる傾向があります。
どちらの人も、そこから1年間という時間の浪人生活が決まっていることは同じなのですが、そこに向けた心構えが受動的なものなのか、能動的なものなのかは、大きくパフォーマンスの差となって表れてきます。
否応なしに浪人が決まってしまった人にとって、浪人が受け入れがたいことやつらい気持ちになることは十分理解できます。
しかし過去は変えられません。変えられるのは未来です。
1年間浪人生として勉強しなければならない現実が変わらない以上は、過去を悔いるのではなく、未来をより良いものにするために前を向くマインドへと切り替えてください。
もちろんいきなりこの瞬間からマインドを切り替えることは難しいです。
そこで有効な方法は「妄想」です。
自分が憧れる大学に合格したときの様子、その大学に通って学生生活を楽しんでいる様子、自分の合格を家族など大切な人たちが喜んでくれている様子をありありと想像してみてください。できれば毎日。
浪人生活はそういった明るいゴールを迎えるために必要なプロセスです。
妄想を重ねて脳内で「自分は第一志望に必ず受かる。それが当たり前。」
という気持ちのセッティングがなされると
「受かるために浪人生として勉強を頑張るのも当たり前」
という気持ちのセッティングも付随的に行われ、つらくてやりたくないと思っていた勉強が、やるのが当たり前というものに変化していきます。
そういったマインドセットができれば、日々の勉強に対するつらさや負担感は大きく軽減されていきます。
是非「妄想」を習慣にしてみてください。
Studyコーデでは、週3回の面談の中で生徒の様々な想いをくみとりながら、勉強内容だけでなく悩みごとの相談を聞いたり、マインドの切替を一緒に試みたりしています。
②毎日勉強ばかりの日々に閉塞感・孤独を感じる
浪人生のすべきことはもちろん受験勉強です。しかし週7日、朝から晩まで勉強だけをするのは、さすがにメンタル面での疲労も溜まっていきます。
現役時代は朝から晩まで勉強したことがあったとしても、土日や長期休みのときぐらいでした。それを毎日やるとなれば、つらさを感じるのも無理ありません。
そしてそういった閉塞感が高まっていけば、浪人自体をやめたくなったり、心が壊れてしまうリスクも実際に大きくなっていきます。やはり適度なガス抜きは必要なのです。
例えばStudyコーデでは月~土まで頑張ったら、日曜は好きなことをして過ごしていいと指導しています。
また平日も、アルバイトや習い事など、定期的に外の世界と触れる時間を設けることには賛成しています。
浪人生活を成功させるために、息抜きの時間を必ず作りましょう。
そしてそれは孤独感の解消にもつながります。
例年Studyコーデには、5月中旬頃になると新規入塾を希望する浪人生から連絡が入ります。
理由の1つは春に入った塾が合わなくて転塾したいという相談なのですが、もう1つ多いケースは「自分一人でやれると思ったが、精神的にきついのでやっぱり塾に入りたい」というものです。
現役時代にある程度成績に自信があった人や、家庭への金銭的負担などを申し訳なく思う人の中には、独学で浪人生活を進めようとする人もいます。
しかし筆者の経験上、独学は絶対にお勧めできません。なぜならば悩みも喜びも全て自分一人でしか味わえない孤独な状態に陥ってしまうからです。
例えば日曜日に行う趣味や、平日短時間でも社会と接点を持てるアルバイトなどがあれば、孤独から抜け出してストレスを発散することも可能です。
そして、さらにオススメなのがやはり塾に所属することです。
趣味やバイトのおかげで気分転換が上手にできたとしても、やはり勉強についての不安やモヤモヤは消えないという人も多いものです。勉強の不安自体をしっかりと消し去ることができる環境づくりも大切です。
そこで塾の存在が必要になるわけですが、詳細は次の項に記載します。
③自分の成績の伸びが悪い(伸びに気づかない)ため心が折れる
勉強をしていてモチベーションが上がる瞬間は、やはり自分の成長を感じられるときだと思います。
模試のスコアだけでなく、日常的な学習の中でも、以前は分からなかった英単語の意味が分かるようになったなど、細かい喜びがあると思います。自分の成長を自覚できると、それがモチベーションとなって学習意欲が高まり、次の成長を呼ぶというプラスの循環が生まれていきます。
しかし逆に言えば、自分の成長を感じることができなければ結構つらい日々になります。
自分的には毎日浪人生として朝から晩まで机に向かっているけど、果たして自分は成長しているのだろうか??と不安にかられる瞬間も多く、多くの浪人生はそういった漠然な不安から調子を崩し、メンタルを蝕まれる傾向にあります。
そこで筆者が思う、浪人生活において最も重要な要素は「受験や浪人のことをちゃんと分かっている誰かが自分のことを見ててくれている」という環境づくりです。
具体的に言い換えれば、「面倒見の良い塾に所属すること」が解決策になると考えています。
例えばStudyコーデでは「毎授業時に多くの小テスト」があり「毎授業後にプロ講師と1対1のオンライン面談」があります。
なぜそのようなシステムにしているかと言えば「生徒の状態把握と声掛け」を日常的にしっかりと実施するためです。
みなさんにとって「小テスト」は面倒なもの、大変なもの、というイメージがあるかもしれません。
しかし、小テストがあるからこそ、自分が頑張った結果や、まだ足りないことが明確になります。つまり、実は小テストは「日々自分の成長を感じるためのツール」なのです。テストが何もなかったら、自分の勉強内容や勉強量が適切なのかどうかもよく分からない、暗中模索の状態で1年を過ごすことになりかねません。これはつらいものです。
また講師との面談では「客観的なフィードバック」を受けることが可能になります。
例えば小テストの出来具合によって、勉強方法や勉強量の軌道修正を指導してもらえるかもしれません。自分の勉強を大学受験に詳しい第三者が見てくれていて、それについてアドバイスをもらえるという環境は、不安が尽きない浪人生の成績向上面でもメンタル面でも非常に重要な要素だと思います。
余談ですが筆者はゴルフのレッスンを受けることがあります。ボールがうまく飛ばないとき、自分のスイングが良くないという事実は理解できますが、具体的に何をどう直せばいいのか自分自身では全然わかりません。
しかしコーチにスイングを見てもらうことで、姿勢や身体の動かし方などの改善アドバイスをもらい、その通りにしてみるとボールが飛ぶようになります。
自分自身で自分の問題点に気づき、さらにその解決策まで自分で考え出し、メンタル面もセルフコントロールしながら、1年をかけて結果を成功に導くということは、並大抵のことではありません。
プロから客観的な視点でアドバイスをもらうというステップは、勉強でもスポーツでも、どんなことにおいても非常に大切なことなのです。
全てを自分一人で抱え込むようなつらい状況をつくるのではなく、受験や勉強に詳しい誰かに見守ってもらいながら二人三脚で1年間を過ごしたほうが、絶対に成功に近づけると筆者は考えています。
④友人と自分を比較してしまう
つらさを感じる理由の最後は他者との比較です。
近年はSNSで手軽に他者の生活の様子を知ることができるようになってしまいました。浪人生にとって、これはノイズでしかありません。
例えば大学に現役進学した友人の写真をインスタで見れば、浪人生の多くは羨ましい、ずるい、なんで自分はこんなにつらい勉強を・・・などとネガティブな気持ちが生まれる可能性が高いでしょう。
百害あって一利なしです。そういった事態を招きそうなSNS類は、浪人をするのであれば即削除することをお勧めします。
次に、浪人生同士での比較です。
例えば集団授業の塾などに通っていると、自分と同じ浪人生と一緒に勉強をするわけですが、それが自分に悪影響をもたらすリスクがあります。
ごく一部の、適度に負けず嫌いな性格の人にとって、集団授業はポジティブに働きます。
「あの子には負けないぞ」という気持ちが勉強のモチベーションに変わることがあるからです。
しかし、過度に負けず嫌いな人は、他者ばかりに意識がいき、自分との比較によってネガティブな状態に陥ることが多いです。
また、自分に自信がない人も「どうせ自分は周りの子よりも・・・」などと、やはりネガティブな方向にメンタルが落ちていくリスクがあります。
これまでの自分の人生を振り返って、他者(ライバル)の存在がプラスではなくマイナスに働くことが多かった人は、集団塾などは避けたほうがいいかもしれません。
受験勉強はあくまでも過去の自分と現在の自分とを比べるべきものです。
昨日知らなかった英単語を今日覚えれば、もう昨日より今日の自分の方が賢いわけで、成長しているわけです。
横軸で他者を見るのではなく、縦軸で自分自身の成長に目を向けてください。
そしてそうできるように、環境設定をしてください。
そうすれば、無用なつらさを感じることなく、浪人生活を完遂することができるはずです。
長くなりましたので、最後にもう1度まとめておきます。
➀現役時代の受験結果を引きずりモチベーションが上がらない
→変えられるのは過去ではなく未来!成功を妄想して勉強を当たり前に!
②毎日勉強ばかりの日々に閉塞感・孤独を感じる
→自分なりの息抜きタイムを設けて浪人生活をマネジメント!
③自分の成績の伸びが悪い(伸びに気づかない)ため心が折れる
→面倒見の良い塾に入ってプロに見守ってもらうことが成功の秘訣!
④友人と自分を比較してしまう
→他者ではなく、過去の自分との比較軸を大切に!心がザワつくSNSなどは削除!
以上、みなさんが浪人生活をつらいものから、充実したものに変え、浪人してよかったと思える結果をつかみ取れることを祈っています。
Studyコーデは私立文系の指導に特化した専門のプロ講師が個別指導の二人三脚体制で浪人生に寄り添う塾です。
週3回も面談があることで、勉強法からメンタル面の悩みまで講師に相談しながら浪人生活を進めることができます。
朝から受講を開始しして夕方までには面談を実施するため、生活リズムも崩さずに緊張感をもって過ごすことが可能です。