駒澤大学文学部の総合型選抜入試の倍率や過去問を紹介

◆ 駒澤大学 文学部とは

関東の有名中堅私立大学群である日東駒専の1つ、駒澤大学。

駒沢オリンピック公園に隣接した緑豊かな駒沢キャンパスにて大部分の授業が実施されており、学生生活の中心となっています。7つの学部がひとつのキャンパスにまとまっているのが特徴で、学年や学部が異なる学生同士が同じ教場で同じ授業科目を学ぶことにより、多様な学問や知識に触れることができます。

「仏教」の教えと「禅」の精神を建学の理念としており、本格的に仏教を学べる大学としても知られています。

この記事では、そんな駒沢大学文学部の総合型選抜入試について詳細を解説したいと思います!

 

◆ 駒澤大学 文学部の総合型選抜入試の名称

駒澤大学文学部の総合型選抜入試は「自己推薦選抜(総合評価型)」「自己推薦選抜(特性評価型)」という名称で募集がなされています。

 

駒澤大学文学部のアドミッションポリシー

各大学学部のアドミッションポリシーは必ず読みましょう。大学側がどのような人材を求めているのかを把握し、そのための準備ができているかどうか自分を省みて試験対策をおこなっていく必要があります。

 

駒澤大学の公式ホームページにはこのように書いてあります。

(公式HPより抜粋)

「(AP1) 高等学校の基礎的な学力を身につけている。特に「国語」、「英語」の基礎的な学力を有している。〔知識、理解、技能〕

(AP2)本学は仏教の教えと禅の精神を建学の理念とする大学であることを理解し、人文学に関心があり、文学部で4年間学んだ知識・経験を社会に出てから活かしたいという意欲を持っている。〔意欲、関心、態度〕

(AP3) 社会の出来事について問題意識を持ち、変化し続ける社会状況を読み解き、その考察した問題に関して他者にわかりやすく説明し、意見交換ができる。〔思考力、判断力、表現力〕

(AP4)国内外の文化・社会の違い、価値観の違いについて理解し、他者を尊重しつつ、主体的に協働して物事を進めることができる。〔主体性、多様性、協働性〕」

 

また、学科ごとにもアドミッションポリシーがあります。

 

<1>駒澤大学文学部国文学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1)高校までの履修課程において習得した知識、特に、現代文・古典の諸分野における基礎的な学力を身につけている。[知識、理解、技能]

(AP2)仏教と禅の精神を建学の理念とする本学に対して理解を示し、多様な知的好奇心を抱き、柔軟な視点・発想を有して自らの関心を掘り下げようとする意欲を持つ。また、日本の文学作品や文化に関心を抱いて日頃から読書に慣れ親しみ、言葉や人間に対する理解を深めようとする。特に、国語学・国文学・漢文学に強い関心を持ち、それを支える幅広い知識・読書経験などを有している。[意欲、関心、態度]

(AP3)日本の文学・文化について考察を深め、その成果をまとめ上げて発表報告する表現力を持つとともに、討議などが支障なくできるよう、他の人との関わり合いの中で基本的なコミュニケーション能力を身につけている。[思考力、判断力、表現力]

(AP4)日本の文学・文化に主体的な関心と学修意欲を持つとともに、さまざまな国の文化・社会の多様性を認識・尊重し、自らと異なる考えを持つ他者と協働することができる。[主体性、多様性、協働性]」

 

<2>駒澤大学文学部英米文学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1)英語や日本語の運用能力があるだけでなく、英語圏の社会・歴史・文化に関する基礎的な学力が身についている。[知識、理解、技能]

(AP2)本学の建学の精神に基づき、英語圏の世界に興味を抱き、言葉や人間に対する理解を深めようとする意欲と目的意識をもつ。特に、英米文学・英語学の学問分野に強い関心があり、それを支える幅広い知識・読書経験を有する学生を求める。[意欲、関心、態度]

(AP3)入学後に、プレゼンテーションやディスカッションなどが支障なくできる能力がある。日頃から、広く国際社会の問題に目を向けており、自身の意見を積極的に表現することができる。[思考力、判断力、表現力]

(AP4)英語圏の文学・文化を深く学ぶとともに、英語圏以外の多様な社会の文化や伝統を尊重し、異文化交流に一定の理解がある。[主体性、多様性、協働性]」

 

<3>駒澤大学文学部地理学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1)地理学科での学修に必要な基礎学力を身に付けている。受験科目に特化して勉強するのではなく、高等学校の教科・科目の広い範囲にわたって、知識・技能をよく身に付けている。〔知識、理解、技能〕

(AP2)本学が仏教の教えと禅の精神を建学の理念とする大学であることを理解している。地域の文化や環境に関心を持ち、入学後学んだ地理学の専門知識や技術を、積極的に社会に還元しようとする意欲がある。〔意欲、関心、態度〕

(AP3)地図・統計や野外観察などを通じて、地域の諸問題を客観的に判断することができる。分析結果をレポートやプレゼンテーション等により、分かりやすく表現することができる。〔思考力、判断力、表現力〕

(AP4)他者と協働して行う調査・研究において、他者の考えの多様性を尊重しながら、自分の意見を主張し、主体的に行動することができる。〔主体性、多様性、協働性〕」

 

<4>駒澤大学文学部歴史学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1)高等学校の教育課程において、日本史や世界史などの地理・歴史科目のみならず様々な知識を幅広く修得し、大学において教養と専門の知識・技能を修得するための基礎的な学力を有している。[知識、理解、技能]

(AP2)本学が仏教の教えと禅の精神を建学の理念とする大学であることを理解し、かつ歴史に対する旺盛な好奇心と自発的に歴史を学ぼうとする熱意を有している。また、本学科で修得した知識や技能を実社会で活かしたいという態度と目的意識を有している。[意欲、関心、態度]

(AP3)現代に生きる我々が抱えている問題について、その歴史的背景を考え歴史的文脈に沿って理解し判断しようとする意識を有している。また、物事を様々な角度から考える柔軟な思考力と、根拠に基づいて考察・判断した結果を論理的に表現する能力を有している。[思考力、判断力、表現力]

(AP4)自らの意見・考えを有し、異なる意見や価値観を尊重しながら、建設的に対話を進める能力を有している。また、これまでに修得した技能や経験を活かし、多種多様な個性を有する本学科において主体的に協働していく能力を有している。[主体性、多様性、協働性]」

 

<5>駒澤大学文学部社会学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1)高等学校までの教育内容を幅広く修得し、「自ら学ぶ力」を身につけているとともに情報リテラシーを体得している。社会学専攻では特に「国語総合」、「英語」の基礎的な学力を身につけている。〔知識、理解、技能〕

(AP2)本学の建学の理念を理解し、社会や福祉の専門領域に関心を持ち、社会学科で学んだ知識・経験を社会に出てから活用したいという意欲をもっている。〔意欲、関心、態度〕

(AP3)現代社会に対して強い問題意識を持ち、社会をより良くしていきたいという願いと意欲を持っている。また、現代社会の諸現象、問題について、様々な情報に基づき、自ら考察を行い、その結果をわかりやすく説明できる基本的な能力を身につけている。〔思考力、判断力、表現力〕

(AP4)多様な文化・価値観の相違を認識し、社会倫理・福祉倫理を理解し、他者を尊重し、主体的に協働していく能力や意欲を身につけている。〔主体性、多様性、協働性〕」

 

<6>駒澤大学文学部心理学科のアドミッションポリシー

(公式HPより抜粋)

「(AP1) 高等学校の教育課程を幅広く修得し、できれば基礎的な数学や理科の授業を受けていることが望ましい。〔知識、理解、技能〕

(AP2) 入学後は、建学の理念である仏教の教えと禅の精神を理解し、心理学の種々の領域への関心を高めるとともに、科学的なものの見方や考え方をすることができる。〔意欲、関心、態度〕

(AP3) 実験や調査によって情報収集したデータを読解し、考察する。そして得られた成果を的確に記述すると共に他者にわかりやすく説明することができる。〔思考力、判断力、表現力〕

(AP4) 主体的に自ら考え、行動するだけでなく、他者の意見も採り入れ、協働する姿勢をもつ。〔主体性、多様性、協働性〕」

 

公式HPのURL:

https://www.komazawa-u.ac.jp/about/policies/educational-policies.html

出願条件・日程

駒澤大学文学部の総合型選抜入試には「自己推薦選抜(総合評価型)」と「自己推薦選抜(特性評価型)があり、それぞれ出願条件に制約があります。

 

<1>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(総合評価型)

・出願時期 2023年は929日(金)~106日(金)の1週間だけでした

・試験日 10月22日(日)

・合格発表日 11月10日(金)

 

試験は1日のみです。

高校での評定平均値が出願条件に含まれており、下表①、②いずれかの条件を満たしている必要があります。

またホームページから印刷した「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

<2>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(特性評価型)

・出願時期 2023年は911日(月) ~ 915日(金)でした

・試験日 ①第1次試験(書類審査) ②第2次試験 10月21日(土)

・合格発表日 ①第1次試験10月7日(土) ②第2次試験 11月10日(金)

 

出願には以下の条件を満たしている必要があります。

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またホームページから印刷した「自己推薦書」などの書類も作成して提出する必要があります。

詳細は、学校ホームページ掲載の「自己推薦選抜要項」を参照してください。

https://komazawa-u.backshelf.jp/?folseq=561

 

試験内容

<1>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(総合評価型)

駒澤大学文学部の自己推薦選抜(総合評価型)では、出願書類、小論文、面接・口頭試問で選考が行われます。配点は下表のとおりで、学科、専攻によって異なります。

 

①出願書類

②小論文等(60分)

③面接・口頭試問等

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①出願書類

「自己推薦書」は出願直前に大学にアピールできる唯一のものです。評定平均値が基準を満たしていれば、他の受験生とはそれほど大きな差は出ないと考えられるため、出願書類で点数に差が出るのは自己推薦書の内容と考えられます。

説得力があり、熱意が感じられる自己推薦書を作成しましょう。

提出前に信頼できる学校の先生や塾の先生などの第三者にチェックしてもらい、誤字脱字がないか、説得力のある文章を作成できているか、確認してもらうとよいでしょう。

 

②小論文等

駒澤大学文学部の自己推薦選抜(総合評価型)では、全ての学科・専攻において小論文が出題されます。試験時間は60分です。

国文学科では、日本の文化・文芸に関する事柄についてのテーマや文章が与えられ、その内容を理解していることを前提に、自身の意見を述べる問題が出題されます。字数は400~600字です。また、同時に筆記試験も行われます。筆記試験では、文学史や文法などの基礎的な知識を問う問題が出題されます。60分の試験時間内に筆記試験の問題を解き、小論文も書き終えなくてはならないため、時間的な余裕はあまりありません。時間内に終えることができるよう、過去問で繰り返し練習しましょう。

英米文学科では、英文の内容を読み、その内容を要約したうえで自身の意見を日本語で述べる問題が出題されます。字数は750~800字です。英文の読解力と日本語の表現力が問われます。

地理学科では、地図や統計図表などを読み取り、それについて説明する問題や、自身の考えを述べる問題が出題されます。

歴史学科では、日本史学、外国史学、考古学、いずれの専攻の受験生であっても回答できるような、歴史に関する普遍的な問題が出題されます。テーマが与えられ、その中から選んで論ずる形式で、字数の制限はありません。テーマは課題に沿ったものであれば、自分で設定することも可能です。普段から歴史に関する書籍を読んだり、博物館・歴史資料館などに足を運んで、興味や関心のある事柄や人物に関する知識を深めておき、小論文の課題に合わせて論述できるように対策しておきましょう。

社会学科社会学専攻では、身近な社会現象や国内外の社会問題について、自身の考えを論述する問題が出題されます。学術的な文章や評論を題材として、読解力を問われることもあります。文章の理解力、資料やデータを的確に捉える力、自身の意見を論理立てて説明する力が求められます。

社会学科社会福祉学専攻では、国内外で話題となっている福祉に関する諸問題についてのデータが与えられ、それについての理解や分析力を問う問題が出題されます。また、その問題について自身の考えを論述することが求められます。

心理学科では、身近な社会問題についての資料が与えられ、自身の意見を論述する問題が出題されます。文章や図表の読解力や自身の意見を論理立てて説明する力が求められます。普段から現代の様々な社会問題に関心を持ち、心理学との関わりについて考えてみるとよいでしょう。

 

③面接・口頭試問

駒澤大学文学部の自己推薦選抜(総合評価型)では、全ての学科・専攻において面接・口頭試問が行われます。

文学部歴史学科では、小論文の解答を参考にした面接・口頭試問が行われます。

文学部社会学科社会学専攻では、グループ討論形式で面接・口頭試問が行われます。5~7名1組となり、当日示されたテーマについて議論します。またグループ討論後には個人面接も行われます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。自己推薦書の内容について、より詳しく説明を求められることもあります。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

 

学校ホームページ内、合格者の声のページには、合格者の方が面接・口頭試問でどんな質問をされたか、面接・口頭試問の対策、小論文の対策はどのように行ったかが掲載されています。また、文学部の学部・学科メッセージには、小論文の出題傾向と評価ポイント、面接の形態や評価ポイントについても記載されています。目を通しておきましょう。

URL: https://think.komazawa-u.ac.jp/jikosui/department01.html#sec01

 

<2>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(特性評価型)

駒澤大学文学部の自己推薦選抜(特性評価型)では、第一次試験が出願書類(書類選考)にて行われ、合格者は第二次試験に進みます。第二次試験では面接・口頭試問が行われます。配点は出願書類(100点)、面接・口頭試問(100点)、合計200点です。面接・口頭試問についてはオンラインで行われます。

 

①出願書類

「自己推薦書」は出願直前に大学にアピールできる唯一のものです。評定平均値が基準を満たしていれば、他の受験生とはそれほど大きな差は出ないと考えられるため、出願書類で点数に差が出るのは自己推薦書の内容と考えられます。

説得力があり、熱意が感じられる自己推薦書を作成しましょう。

提出前に信頼できる学校の先生や塾の先生などの第三者にチェックしてもらい、誤字脱字がないか、説得力のある文章を作成できているか、確認してもらうとよいでしょう。

 

②面接・口頭試問

文学部社会学科社会学専攻では、面接・口頭試問の際に、出願資格として提出した自身の実績について、パワーポイントを用いたプレゼンテーションを行なうことが求められます。

面接では入学意欲が高いか、アドミッションポリシーに合致しているかどうかが問われます。アドミッションポリシーをしっかりと確認し、大学が求める学生であることをアピールできるようにしましょう。自己推薦書の内容について、より詳しく説明を求められることもあります。信頼できる学校の先生や塾の先生と練習し、自信を持って面接に臨むことができるように対策しましょう。

 

学校ホームページ内、合格者の声のページには、合格者の方が面接・口頭試問でどんな質問をされたか、面接・口頭試問の対策はどのように行ったかが掲載されています。また、文学部の学部・学科メッセージには、面接の形態や評価ポイントについても記載されています。目を通しておきましょう。

 URL: https://think.komazawa-u.ac.jp/jikosui/department01.html#sec01

 

募集人員・倍率情報

<1>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(総合型)

 

募集人員は下表のとおりです。

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倍率は

2023年度入試 2022年度入試 2021年度入試
国文学科 3.1 2.7 1.9
英米文学科 1.4 1.5 2
地理学科

地域文化研究専攻

2 1.5 1.9
地理学科

地域環境研究専攻

1.8 1.4 1.6
歴史学科

日本史学専攻

2.6 2.8 2.7
歴史学科

外国史学専攻

4.6 2.2 2.4
歴史学科

考古学専攻

2.3 1.5 1.7
社会学科

社会学専攻

2 2.3 4.2
社会学科

社会福祉学専攻

2.8 3.5 2.5
心理学科 3.8 2.6 2.3

<2>駒澤大学文学部 自己推薦選抜(特性評価型)

 

募集人員は

 

歴史学科 日本史学専攻 2名

     外国史学専攻 2名

      考古学専攻 1名

社会学科  社会学専攻 2名

 

倍率は

2023年度入試 2022年度入試 2021年度入試
歴史学科

日本史学専攻

2 3 3
歴史学科

外国史学専攻

2 5
歴史学科

考古学専攻

2
社会学科

社会学専攻

2 1 8

出願条件が比較的易しいところに対し、倍率もそれほど高くないので是非チャレンジしていただきたい入試です。

 

以上、駒澤大学文学部の総合型選抜入試についてご紹介しました。

オーソドックスな試験なだけに、面接で語る内容で差がつく可能性があります。

自分がどんな未来像を持っており、それはどのような原体験から生まれた理想で、その理想を実現するために今、そして大学で何を学ぶのか。

話の中からこのようなストーリーを感じられる受験生に、面接官は納得し、魅力を感じます。

 

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